Wednesday, March 21, 2007

相互理解と人徳が売物、人が人をよぶ都会のサーチ・ファーム

本日は1999年からのお付き会いのある虎ノ門駅1分(住所は霞が関)にあるサーチ・ファーム 株式会社エイドウィズを訪れた。経営者は、竹氏彰さんというのだが、この人も影響を受けたビジネスマンの一人である。

3度目の転職の際は竹氏さんに相談には載ってもらっていたが、直接紹介されお世話になった分けではないが「お前の骨は拾ってやるからな!」と言って送り出してくださったのだから、心強いことこの上ない。

15年前、外資系IT企業の社長に39才で就任。

その後、親会社の業績不振により、親会社は買収され、それを受けて竹氏さんは自動的にいきなり解雇の憂き目をみる。妻には知らせたが、子供には何も言わず、カバンを持って無言で家を出てゆく日々が続いた。

やがて2度目の外資系IT企業の社長に就任。米国人の創業者に可愛がられ、ビジネスも順調に推移したが、創業者の退任に伴ってのポリティックス渦の中でもまれ、その後1年がかりで退職に追い込まれる。

2度もご自身の能力や成績ではなく、不可抗力による退陣に、2度あることは3度あるという諺のように、3回目のIT系社長のオファーを断りサーチの世界へ入る。

今までの経験や知識、人間関係、その他何一つ失うことなくそれらが生かせて、それでいて自分の足で立てる仕事を真剣に探した結果、それがサーチ業界だった。わずか1週間の結論だった。実に腹のくくりがいい。

 「他人の影響で自分の貴重な人生を曲げられたくない。自身の能力、才覚でダメなら公園で生活しても良い。」と言った考えでサーチ業界に飛び込んだ。

当時はまだまだ、外資系企業の採用がほとんどで日本企業での中途採用はほとんどなかったが、竹氏さんは人並み外れたエネルギーで、今までのサーチのやり方を学び、そこに今まで培ったビジネスセンスを入れ、現在のエイドウィズ理念の原型を1-2年で作り上げていく。

この業界に入っても決して平坦な道ではなかった。人の人生を預かり、新しい職場を紹介し、そこで成功してもらうことの難しさと売上を上げることのバランスはかなり難しい事であった。

すなわち、竹氏さんの持つ「WIN&WINの理念」を実行するためには、それなりの能力とボランティア精神が必要で、多くのコンサルタントは自分の売上を上げるために、大げさに言えば、キャンディデイトの人生を犠牲にしてしまいがちである。

竹氏さんの理念を同僚や仲間が一人でも破るとこの信頼のビジネスは回らなくなる。

こんな事から、竹氏さんは1度目の会社を自ら退き、2度目の会社も手放し、そして3度目の正直として100%自己資金で創業。今はご自身の理念を真正面から貫いておられる。

一言で言うと「ゆっくりした歩みだが王道を歩んでいる」

今年の4月で5年目を迎える。エイドウィズのHP(皆様の声)には140人ぐらいキャンディデイトから寄せられた感謝の声が載っている。

基本的に竹氏さんは「ビジネスマンのセラピスト」を自らもって任じており、キャンディデイトの成功をファーストプライオリティにしており、利益に対しては恬淡としたスタンスをとっている。

クライアントとキャンディデイトの信頼のネットワークが既に構築され、コンサルティングフィーも高めだが、信頼感が増してくるとそれもクライアントからの引き合いで少し上昇している珍しい会社と言える。

それも、HPの転職アドバイス(コラム)に書いてあるようにキャンディデイトに対する親切かつ懇切丁寧なコンサルテーション、ヘッドハンターとして正直かつ誠実であること、キャンディデイトのニーズと合致する比率の高い企業を厳選して選び抜く能力が大きいと考える。

ニッセイ基礎研究所によると人材紹介業は、1997年の規制緩和による紹介職種の拡大および初期投資が軽微であること、厚生労働省の許認可のハードルがほとんどないぐらい低く、誰でも人材紹介業が始められることから、新規参入が後を絶たず、モラルのない、能力のない、、、、いろいろな人材紹介業者が、雨後の竹の子の如く乱立している。

 人材紹介会社の中には、十分なスキルを測ることもせずに、仲介手数料欲しさに誇大宣伝をキャンディデイトにおこなう悪徳業者も多いという。あるいはキャンデイデイトの無知に付け込んで問題企業を紹介する紹介会社も後を絶たない。その中で当社は極めて良心的と言えるのではないだろうか。

 人材紹介会社の人の中には、紹介した先の人がどうなったのか、ほとんど気にしない会社、コンサルタントがかなり多いそうだ。

もちろん、追跡調査をしているところは皆無に近いとのこと。 自分の売上を上げることしか考えていないケースがほとんどだという。

上場している人材紹介企業ですら、新入社員の時は良く分からないけど、5-6年ぐらいこの仕事をやっていると、「自分の売上の為に人の人生を敢えて曲げているのでは?」との罪悪感のあまり、仕事を辞めてしまうのがこの業界では結構多いという。

竹氏さんは「まるで利益を上げるために建築士が耐震強度の弱い建築物を造って、その建物に寄り付かないのと同じだ」と言う。

もちろん竹氏さんはこういった歪んだ業界に「まともな会社もあるんだ!」といった一石を投じたいと考え、日々彼の理念を実践している人であることは言うまでもない。

 人材紹介業は、登録をベースに紹介する一般紹介型(大手企業はほとんどこれ)、クライアントのニーズに合った人を探して紹介するエグゼクティブサーチ型、企業を早期退職した人を1時的に預かり再就職のコンサルティングをするアウトプレースメント型の3つに大別されるが、竹氏さんの経営する株式会社エイドウィズは、エグゼクティブサーチ型である。

エグゼクティブと冠が付いているからと言って、皆さんがイメージするお年寄りの人ばかりを意図しない。

コラムの「第19話 “エグゼクティブ”って何?」にも書いてあるが、年齢ではなく将来のエグゼクティブ候補になりえる人を支えてくれる。キャンディデイトが真剣であればあるほど情熱を持って支援してくれるのが特徴である。(であるからして私も竹氏さんに支えていただいているのである)

終身雇用制度が崩れ、今までのような滅私奉公では自分の将来が構築できないことを発見した一流企業の優秀な人材がどんどん流動している。最近は優秀な若手ほど辞める時期が早まっているようだ。

もちろん、年収の高い外資系企業に就職してしまうケースもあるが、ベンチャーに行ったり、自分で会社を立ち上げたりと言う人も出始めている。

独立する人にも竹氏さんはボランティアでコンサルティングを実施し、何人も独立支援をしてきた。

 ご自分の人生について真剣に考えてみたい方、転職はしたいが”ろくなコンサルタントがいない!”と嘆いている方は、一度、以下のエイドウィズHPの転職アドバイス(コラム:現時点で32話ある)を読んで見てはいかがでしょうか?

太平洋で遭難しかかっている人生のヨットの帆を立て直す羅針盤になるかも知れません。


株式会社エイドウィズ
Aidwiz HP Column;http://www.aidwiz.co.jp/contents/column/column.html


(追伸)

第48回 「相互理解と人徳が売物、人が人をよぶ都会のサーチ・ファーム」(https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-03-21)株式会社エイドウィズが「週刊現代」に掲載されました!

 1月21日発売の「週刊現代」

(2008年2月2日号 講談社)にて掲載中!

30代~40代サラリーマンに急増中!「幸福のヘッドハンティング」される中間管理職の条件(P.168)

■竹氏社長は、道路工事のアルバイトをしながら学費を稼ぎ、工学部、大学院を出られた苦労人。だからこそサラリーマンの悩みに真摯に対応されます。業界ではサラリーマンのセラピストとして有名です。 (http://www.aidwiz.co.jp/index.html)(http://www.aidwiz.co.jp/shukangendai0202.pdf)

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